熊本地震の避難所になっている熊本市立龍田中学が、大手通販サイト「アマゾン」の「被災地を応援 欲しい物リスト」に、40型テレビ6台、ビデオカメラ3台、一眼レフカメラ2台、メトロノーム50台、ハサミ・下敷き・コンパスなど文房具700点、合計数百万円を掲載し、批判を受けている。
欲しい物リストは避難している人が必要としているものを公開し、それを見た支援者が購入してアマゾンがそれを直接配送するというものだ。東日本大震災では必要な物資を必要なだけ支援できるとあって好評だった。
「本当に必要なものなのか。被災に便乗」
龍田中学校には「これらは今すぐ必要なものなのか」「龍田に住んでいるけど、これは許せない」「なぜ頼んだのか」などの電話がかかっている。と批判が集中した。「欲しい物リスト」に挙げたのはPTA会長らしいが、大園隆明校長は「復興に取り組む子どもたちの姿を記録するためで、本校のみならず、他校に配ることを頭に入れていたのだと思う。迷惑かけたことに対し申し訳ない気持ちです」と語っている。送られてきたものは返す方向だという。
たしかに、水や食べ物もこと欠くなかで、テレビやカメラなどは便乗した要求と受け取られても仕方がない。浜田敬子(「AERA」元編集長)「今すぐ必要なものなど、段階的にきちっと分けた方がよかったですよね。それに、アマゾンは民間企業でなので、購入されれば収入になる仕組みにも問題がありますよ」
キャスターの宇賀なつみ「現場の被災した皆さんの声ではなく、一人で決めたのが問題ですよね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト