孤立無援の中で助け合った住民と東海大生
熊本出身の女優、宮崎美子さんは19日、福岡からJRと市電を乗り継いで実家の母を訪ねたという。「1人暮らしなんですが、近所の人に助けられてました。『みんなと一緒だから』って」
長岡造形大の澤田雅浩・准教授は「普通は3日くらいで行政の態勢が整って、落ち着いたところで次のステージへ進むんですが、今回は地震が続いて落ち着かない。(南阿蘇村は)うまく地域の力を使って乗り切っています」という。
もともとの防災計画では、南阿蘇村は阪神淡路大震災級の揺れでも死者も重傷者もゼロということになっていた。250か所もの崩落、死者14人など思いもしなかった。断層があることも、過去に被害があったことも、かなりの人が知っていたが、役立てられなかった。
21日には強い雨が降った。危険を避けて150人が村を離れたという。復興への歩みはこれからだ。ボランティアも来る。東海大の学生たちもまた戻ってくる。苦しい中で生まれた絆はずっと生き続けるだろう。
ヤンヤン