消費者に飽きられた「ユニクロ」売れ残り値下げで新製品売れず・・・在庫積み上がる悪循環

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「朝日新聞」公取委からイエローカード!販売店が悲鳴を上げる最大のタブー押し紙

   週刊ポストと週刊新潮が朝日新聞の押し紙問題を特集している。事の発端は、朝日新聞の販売店が新聞の注文部数を減らしたいと朝日新聞側に申し入れたが、営業社員から考え直せと突っぱねられ、たまりかねて公正取引委員会に申告したことだ。公取委は放置すれば違反につながると、朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。

   週刊新潮によれば、公取委が動いたのは、2月15日に日本記者クラブで行われた公取委の杉本和行委員長の会見の席で、朝日新聞のエース記者大鹿靖明氏が、こう質問したことから始まったという。<「(朝日の)販売店を調べに行った次第ですが・・・。そこでお話を伺うと、相当、押し紙が横行している、と。みんな新聞社から配達されてビニールでくるまったまま、古紙回収業者が回収していく。私が見聞きしてた限りだと、25%から30%くらいが押し紙になっている。どこの販売店も何とかしてほしいけれども、新聞社がやってくれない、と」>

   新聞業界最大のタブーとされる「押し紙問題」を朝日新聞の記者が『告発』したというのである。それを受けて公取委が動き、先のような処分が朝日新聞に下されたのである。

   押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙1部につき月1500円の補助を出していたから続いてきた。週刊ポストによれば、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部まで落ちているという。そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万部を切るのではないだろうか。

   これは部数1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状が伺えるが、もう一つ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。公取委は総理大臣直属の行政委員会だ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。<いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである>(週刊ポスト)

   あたかも「表現の自由」に関する国連特別報告者として来日したデービッド・ケイ氏(米国)が、日本での調査を終えて、19日に外国特派員協会で会見したと朝日新聞が報じている。<「特定秘密保護法や、『中立性』『公平性』を求める政府の圧力がメディアの自己検閲を生み出している」と分析。「ジャーナリストの多くが匿名を条件に面会に応じた。政治家からの間接的圧力で仕事を外され、沈黙を強いられたと訴えた」と述べた」(朝日新聞4月20日付)

   同じ紙面で、国際NGO「国境なき記者団」が2016年の「報道の自由度ランキング」を発表し、日本は前年より順位が11下がって72位だったと報じている。10年には11位だったから、安倍首相になって61も下がったことになる。安倍首相批判報道を自主規制し、権力に擦り寄る大手メディアの堕落ぶりを指摘されているのに、何だか他人事のような報道の仕方である。困ったものだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト