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鈴木敏文に「もう一つの批判」セブンで零細書店を破綻に追い詰めた張本人

   突然の退任発表で世間を驚かせた鈴木敏文「セブン&アイ・ホールディンス」会長だが、今週は週刊現代と週刊ポストが鈴木氏を直撃している。週刊現代は先週の記事で、鈴木氏の息子(鈴木康弘取締役執行役員)を社長にするために鈴木氏がごり押ししていると書いたことなどが鈴木氏の気分を損ねたようで、「まるきりそんなことはありえない」と憤慨している。

   週刊ポストも立ち話だが、鈴木氏はかなり話したいことが溜まっているようで、饒舌に話している。こちらも息子の問題についてはこう答えている。<「親族が後を継ぐことには、基本的に僕は反対。セブンの場合でなくてもね」>

   鈴木商店といわれているだけに、社内に鈴木復帰を求める声は少なくないようだが、鈴木氏にはショックだろうが、彼が退任発表後に株価は上がった。市場が鈴木氏退任を評価したようだ。

   鈴木氏は出版流通大手の「トーハン」出身で、現在も役員もしているが、こういう声が出版業界にあることを付け加えておく。「『セブン-イレブン』は雑誌で何とか生計を立てていた零細書店を破綻に追いつめていった張本人であり、昨年の『ブラック企業大賞』に選ばれたのも『セブン-イレブン』である。その理由は、加盟店を長年搾取し続けた構造の根深さに加えて、その『負の連鎖』が全国のアルバイト従業員にまでおよんでいるというものだ」

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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