民主主義の根幹崩す権力者の不正・不道徳
タックスヘイブンに詳しい青山学院大学の三木義一学長はこう指摘する。「私たちの社会は、民主主義の仕組みのなかで税負担が決められています。ところが、権力者や一部の富裕層が租税回避を狙って、国境を越えて公然と税金を逃げちゃう。民主主義そのものが危なくなっているんです。日本からもタックスヘイブンのケイマン諸島などに約61兆円の投資が行われていると言われていますが、日本人がどの程度参加しているかまだわかっていません」
鎌倉千秋キャスター「対策はありますか」
三木学長「「これまでOECDを中心にタクスヘイブンの規制を行ってきましたが、そのたびに新手を編み出し、イタチゴッコが続いています。国際社会はイタチゴッコを止め、こうした金融取引へ課税する仕組みに発想を転換すべきだと思います」
国境を越えた犯罪には、国境を越えてとことん追い駆け、報道していく記者魂が必要だ。政府の圧力に縮こまっていられない。
モンブラン