草間彌生さん「世界で最も影響力のある100人」米タイム誌が高い評価

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   アメリカの雑誌「タイム」が発表する恒例の「世界で最も影響力のある100人」に、アーチストの草間彌生さんが選ばれた。米大統領選挙の年だから、旋風を巻き起こしているドナルド・トランプ氏やヒラリー・クリントン氏は当然として、いまさらなぜ草間さんなのか。

水玉模様の奇想天外な作品

   草間さんは87歳で、今回の100人では最年長だ。前衛芸術家としての不動の名声があり、水玉模様を軸に奇想天外な作品を生み出す。そのエネルギーは年齢を重ねても衰えることがない。奇抜なファッションも売りだ。2006年には文化功労者に選ばれている。

   タイム誌は選出の理由をこう書いている。「草間彌生は87歳の芸術家で、ドットやパターン、網目模様を駆使した抽象表現的な作品で知られる。油絵・彫刻・デッザン・映像・アート空間を創作し、日本の最も有名な現代美術家の1人。彼女のアート空間『Infinity Mirrored Room』は去年秋にロサンゼルスのブロード美術館で展示され、高く評価された」

   ロスで展示されたのは、合わせ鏡を使って無限に広がる光の空間を表現した幻想的な作品で、これまでの奇想のさらに上をいって観客の度肝を抜いた。なんという頭の柔らかさ。

87歳・・・衰え知らないエネルギー

   制作中の彼女が映像で流れたが、ピンクに黒の水玉模様の服に真っ赤なカツラ。何を考えているかわからない、いつもの目。恐ろしい速さで抽象模様を展開していく。大変なエネルギーだ。腕まくりして絵筆を握る右手には点滴跡だろうか、小さなパッチが貼ってあった。目下、ノルウェーで個展を開催中で、今後は北欧各国で開催予定だ。

   本上まなみ(タレント)「見るものをハッとさせたり、ザラザラさせたりできるエネルギーはホント素晴らしいですね」

   司会の加藤浩次も「いろんなところでコラボするじゃないですか。まったくさびないんですよ。多分100年後に見てもかっこいいと思う。すごい才能だし、もっと日本で作品に触れたいなと思います」と分かったようなことを言った。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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