熊本地震の被災地で空き巣被害が出ている。住人は大急ぎで避難し、家に鍵をかけることもできなかったためで、熊本県警はきのう21日(2016年4月)、チラシで注意を呼びかけた。自警団が自衛を始めたところもあり、卑劣な犯罪者に怒りが高まっている。
県外ナンバーの怪しい車!商工会青年部が自警パトロール
警察庁によると、これまでに空き巣や旅館荒らしが17件発生しており、被害額は届け出があったものだけで約60万円。貴金属やタブレット端末、電化製品なども盗まれている。「スッキリ!!」が取材した大津町のケースは、鍵のかかっていなかった扉から侵入され、金庫をハンマーで叩き壊して現金を盗んでいた。57万円が盗まれた。
嘉島町では、住民が帰宅してみると冷蔵庫の上に置いてあったブタの貯金箱がなくなっていた。500円玉を入れていたもので、20万円くらいはあったという。防犯カメラはあるが、停電で作動していなかった。住人は「人間の片隅にも置けない」という。
嘉島町の商工会青年部の4人が自警パトロールを始めた。怪しい車が入ってくるという。県外のナンバーで、変な荷物を積んでいる。救援物資と違うことは一目瞭然だ。あるトラックは荷台に扇風機があったが、10分後に戻ってみるとファンヒーターやプリンターが増えていた。
車上狙い、避難所で置き引き、車に連れ込みも発生
取材中にも通報があった。暗がりを誰かが走っていて、物音がするというのだ。住民が行ってみると、閉まっていたはずのドアが開いていた。
司会の加藤浩次「災害があると必ず起こりますね」
犬山紙子(コラムニスト)「東日本大震災の時も40人くらいが起訴されていると聞きました。被害者の方が『人間の片隅にもおけない』と言ってましたけど、弱っている人に追い討ちをかけるなんて理解できないですよ。許せない」
被害は空き巣、車上狙い、避難所での置き引きから、車に連れ込まれそうになったり、つきまといもあるという。現地ではきのう21日(2016年4月)からボランティアの受け付けが始まった。それに紛れて・・・という心配をしたくなる。