画面に黒と赤の太いハチの写真が映し出された。「ツマアカスズメバチです。環境省が女王蜂の捕獲作戦に乗り出しました」と司会の夏目三久が説明する。カメラに向かって突進するなど獰猛そうだ。このハチにさされると死に至る危険もあるという。
2012年に対馬で初めて確認!韓国から進出か?
ツマアカスズメバチは日本では2012年に長崎・対馬市で初めて見つかり、すぐに南北82キロの島全体にひろがった。去年(2015年)8月には北九州市でも確認された。日本への侵入ルートはわからないが、韓国からではないかと考えられている。
4月は冬眠から目覚めて活発に活動する時期で、これから5月中旬にかけてが最も多い。環境省は11月まで捕獲作戦を続ける方針で、まずは北九州市と山口県下関市の100か所に餌を入れた仕掛けを設置した。
まだ発見されていない本州の下関市まで捕獲地域を広げるのは、活動範囲の広がりが早いためで、ヨーロッパでは生息域が1年で100キロ拡大しており、これを日本にあてはめると15年後には北海道まで達する。10メートル以上の高い木に巣を作る。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト