藤森祥平アナが「過去2回リコール隠しで揺れた三菱自動車が、燃費試験で不正行為があったとして、対象車種の生産・販売を停止すると発表しました」と伝える。「eKワゴン」「eKスペース」と日産自動車向けに製造した「デイズ」「デイズルークス」で、62万5000台にのぼる。
燃費試験で得られるタイヤの抵抗値を実際より5%から10%低く設定することで、燃費を安く装って国土交通省に申告していた。日産が燃費を調べたところ、三菱自動車が示す数値と開きがあって発覚した。
社長「社内の燃費目標を達成するために意図的に不正」
きのう20日(2016年4月)に記者会見した相川哲郎社長はごまかしを認め、「数字を実際より良く見せようとした。意図的なものと考えています。社内の燃費目標を達成するために不正をした可能性が大きいと認識しています」と謝罪した。
自動車評論家の国沢光宏さんは「2013年当時、スズキとダイハツが軽自動車の燃費競争をやっていました。それを見て三菱自動車と日産グループは競争に勝てないと車が売れないと考え、社内の、とくに開発部門の人には相当のプレッシャーがかかっていたようです」と話す。「三菱自動車全体の売り上げが悪くなってしまう」と、オークションで売りさばくことを考える業者も出そうだという。
国交省は三菱自動車に立ち入り検査をするとともに、詳しい報告を27日までに出すように求める。この不正によって、エコカー減税額が膨らんで税収が本来より少なくなった場合は、三菱自動車が差額を負担するという。
文
あっちゃん