東京・下北沢で「コロッケ・フェスティバル」が開かれている。24日(2016年4月)まで、飲食店101店がいつもはコロッケとは無縁の店までが、それぞれ工夫を凝らした「コロッケ」を提供している。
飲食店通りで聞くと、「コロッケ食べに来た」(若い女性)、「おいしそうなのがいくつかあるんで」(2人連れの若者)、「3度のメシよりコロッケ」(中年男性)と話す。どんなコロッケが人気なのか。「スッキリ!!」の中山美香リポーターが食べ歩きだ。
割ってみると中から雲丹トロ~リ
ワインバー「HAGARE」のコロッケは、アッと驚く真っ黒け。衣にイカスミを入れてある。中身はイカ、エビのすり身にトマトのジュレを加えたもので、ジャガイモは使っていない。パックリとやった中山は「ん~、しっかりとした味なので、お酒と合いそう」とお上手を言う。「ブラックダイヤモンド」400円なりで、司会の加藤浩次が「コロッケじゃないね」と笑う。
雲丹専門店「海栗屋下北沢」のは「濃厚雲丹コロッケ」500円だ。割ってみるとウニがとろりと流れ出る。スタジオが一斉に「おーっ」と声をあげた。串カツの「とんび下北沢店」の串に刺した「コロッケ棒」1本180円は、ホットドッグかクレープのように紙袋で手渡しし、歩きながら食べられる。
スペイン料理「IBIZA」のコロッケはパフェ・グラスに入った「ふわふわホイップのコロコロパフェ」700円という、見た目もパフェのわけのわからん代物だった。中山は「これがコロッケ?」
たしかに一口サイズのコロッケが3つ入っている。これにコーンフレーク、ポテト、コールスロー、トマト風味シャーベット、むろんクリームが乗っている。熱いコロッケにシャーベットなんか合うのか。パクリとやった中山は「冷熱!」と目をパチクリしながら「合いますね」
シモキタも若者だけの街じゃないよ
なぜコロッケがテーマなのか。フェスティバル実行委員会の西山友則さんは、「普段は家族連れが多い街ではないので、家族連れで来ていただきたいと思って」という。シモキタに子供や年寄りは少ないし、中年の姿はあっても、散策している雰囲気ではない。店舗の作りがギンギンの若者色で溢れている。しかし、よく見ると100円ショップもあれば、ファーストフードもある。
実は、昨年、カレー・フェスティバルを開催して9日間で約12万人も集め、家族連れや40代以上の客を増やした実績があった。コロッケではそれ以上を目指して、西山さんは「30代、40代の方にも楽しめる街に」というのだ。
スタジオのコメントはなし。やっぱり食べてみないと、何も言えないよね。