熊本支援物資「被害報道された市町に集中」別の地区に回さないお役所仕事

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   熊本地震の被災地ではきのう19日(2016年4月)から空港が一部再開したほか、滞っていた物流も動き始め、ボランティアも動き出した。ただ、地震は収まる気配はなく、9万5000人が避難所から出られずにいる。きのう午後5時52分と8時47分にも、八代市でそれぞれマグニチュード5・5と5・0の地震が起こった。いずれも熊本市から南西に伸びる日奈久断層帯上で、震源が移動している。

   行方不明者の捜索は24時間態勢で続けられ、新たに3人が見つかって死者は47人になった。さらにきょう20日朝、南阿蘇村で1人が見つかったが、性別、安否はわかっていない。

熊本市のスタジアムには続々運び込まれているのに・・・

   避難所の混乱は依然続いている。とくに食料をはじめ生活用品が不足しているという。全国からの支援物資は集積所には届いている。熊本市では3万2000人収容のスタジアムに支援物資を集積し、きのうもトラック54台分が届いていたが、人手がなくて送り出しができないのだ。

   熊本市長が「荷捌きボランティア」を呼びかけたところ、ツイッターとLINEがフルに活用されて学生を中心に約1000人が集まった。けさから手渡しリレーで物資の送り出し作業に入っている。

   毛布、米、水、お茶、簡易トイレなど、集積所にはなんでもある。ただ、これが個々の避難所になると、おにぎり1つ、パン1個という状態になってしまう。こうなる理由がもうひとつあった。政府から送られる物資は県の管理で自治体に振り分けられる。しかし、企業や個人から寄せられた支援物資は送り手が指定した自治体に直接届けられる。ここで行き違いが出てしまう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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