<暗殺教室~卒業編~>
二宮和也「殺せんせー」3年E組の生徒たちは暗殺できるか?慕っているのに・・・辛い選択

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許されないはずの「人殺し」軽く扱いすぎていないか

   なぜ描かなかったのかと疑問を感じる箇所も残った。二宮和也声を演じる「殺せんせー」は桐谷美鈴の研究員と恋に落ちるのだが、このときの桐谷の心情があまりに不自然なのだ。二宮の犯罪歴(殺人)を知りながら、まるで嫌悪することもなく恋に落ちていく。また、偶発的な事故で愛する桐谷を殺めたことに苦しむ二宮にしても、それまでに殺してきた無数の罪のない人々に対する呵責は一切ない。

   殺せんせーが職業暗殺者だったという過去を知った生徒たちも、「先生は人体実験に使われ、大事な女性を失った可哀想な人」としてしかとらえない。「いくら真人間に見えても、過去にこんな罪を犯した人」と憤る者も、「自分の将来を摘み取る怪人」として怯える者もいない。「人殺し」をテーマにしている以上、抜かしてほしくない視点が抜けているような違和感が残った。シリアスが過ぎると言われればそこまでだけれど、うーん、難しい。

ばんぶぅ

おススメ度☆☆☆

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