「熊本地震で先週木曜日から避難生活をしている方々にとっては、きょう(2016年4月19日)は6日目になり、相次いだ余震で心身ともに疲れがたまっていると思います」と司会の夏目三久が伝える。
済生会熊本病院によると、駐車場などで車中泊をしている人たちの中で10人の男女がエコノミークラス症候群(肺塞栓症)と診断され、うち50代から60代の3人の女性が意識不明に重体となった。
「ガソリンが少ないのでエアコンを使っていない」
熊本市の隣、益城町の展示場「グランメッセ熊本」の駐車場は車に埋め尽くされている。夜になると被災者が次々に集まってくる。多くは「夜中の地震が怖い。車の中なら倒壊するおそれもない」と語る。3日前から車中泊をしている70歳の男性は「車で寝た方が楽です。大勢の人がいる避難所ではストレスがたまる」という。車中泊を続けているが、「ガソリンが少ないのでエアコンを使っていない」と心配する人もいる。
避難生活はまだまだ続く。いま必要なものは何か聞いた。「少しでもいいから温かな飲み物」(若い女性)、「子供のミルク」(中年男性)、「電気と水道」(高齢男性)、「仮設住宅、プレハブでもいい」(中年男性)と話していた。
心配な「エコノミークラス症候群」水分取る、体動かす、トイレ我慢しない
龍崎孝(流通経済大学教授・元TBS政治部長)「エコノミークラス症候群を防ぐためには、水分を十分とる、体を動かす、トイレを我慢しないといわれています。なかなか厳しい状況ですが、心掛けてほしいと思います。それと、心の問題が大きいと思います。東日本大震災の被災者の方も、頑張らない、無理をしない、少しわがままぐらいの気持ちで、とおっしゃっていました。ゆっくりした気持ちをなるべく持ってほしいですね」