昨夜(2016年4月14日)、熊本県を襲った震度7の地震は、夜が明けて被害の大きさが徐々に明らかになってきている。「とくダネ!」は朝8時頃の様子を、まず上空からテレビ西日本の松尾幸一郎アナがレポートした。
「(被害の大きかった)熊本県益城町の上空を飛んでいます。画面中央に見えている益城町役場の駐車場には自衛隊の車両が3台とまっています。これから炊き出しや給水が行われるということで、たくさんの住民が列を作っています。
そのすぐ隣り、住民が住んでいる地区を見ると、家屋が大きな被害を受けているのがよくわかります。屋根瓦が大きく崩れ、街の中には道路の亀裂、陥没が多く見られていますね」
益城町安永地区では多くの家屋が1階ペシャンコ
司会の小倉智昭「上空からの映像を見ると、やはり築年数が経った家屋に多くの被害が出ているように見えましたね」
田中良幸リポーターが現場に駆け付けたのはけさ5時半過ぎだったという。映像には屋根が大きく壊れた家、家自体が傾き道路に飛び出してしまっている家屋も多く写っている。
「このあたりはプロパンガスが使っているんですが、私たちがここに到着したときは、ガスの臭いが充満していました。役場から8メートルぐらい離れた安永という地区なんですが、とくにこのあたりは大きな被害が出ています。住宅の壁、塀がすべて崩れてしまっている。道路のアスファルトもいたるところにひびが入っていまして、マンホールも隆起してしまっています。
さらに右に目をやると、水が出てきて液状化も始まっている状態なんです。左奥に見える住居、もともとは2階建てだったのに、今は1階部分がすべて崩れてしまっています。地震発生直後、この家には3人の方がいて生き埋めになったそうですが、そのうちのお一人は搬送先の病院でなくなったそうです」