周辺住民「聞いてないよお」で保育園建設中止!地元説明後回しだった運営法人

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   千葉県市川市で建設予定だった私立保育園が周辺住民の反対で断念したことがわかった。住民たちは「安住して静かな場所だということで住宅を購入した。そこにこんな施設をつくられたのではとんでもない」「あの狭い道路事情で100人の子供と親が登園するのは大変」「住民に相談がなかった」などの反対の理由を語る。

子ども通わせるつもりだった母親「困った」

   建設を計画した千葉県松戸市の社会福祉法人は昨年(2015年)8月に建設計画を知らせる看板を立て、それを見て初めて計画を知った住民は驚き、その後に慌てて住民説明会を複数回開催した。社会福祉法人の理事長は防音壁や2重サッシの設置など提案したが、「住民の方は最初から計画撤回しかいわないので、何回説明会を重ねてもご理解は難しいと思いました。保育園に関しては、近隣住民の見守りや協力がないとできませんので断念させて頂きました」と話す。

   周辺の親たちは困惑している。ある母親は「そこを入園希望にしていたので、すごくショックです。子供はいま生後8か月ですが、4月から入れなくて待機です」と残念がっていた。

市川市役所「大変に残念」とまるで他人事

   市川市の待機児童数は373人で全国で9番目に多い。予定されていた保育園は定員108人で、今月1日(2016年4月)に開園の予定だった。保育園建設の要望はまだまだあり、市川市の担当者はきのう12日(2016年4月)、記者会見して「去年に予定していた園の中で一番大きい園だったので、大変残念に思っています」と語る。

   司会の夏目三久「待機児童問題は深刻で、施設を建てるには周辺の住民とどう話をして折り合いをつけるか、難しいですね」

   牧嶋博子(TBS解説室長)「施設をつくる側が急いで進めると、地域の理解が進まないですよ。自治体も間に入って、時間をかけて丁寧に説明していく必要があったのではないかと思いますが、非常に難しい問題だと思います」

   子供と高齢者が対立している構図だ。コメンテーターも一刀両断とはいかないようだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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