高さの恐怖感養われない高層マンション暮し
子どもの心理の専門家の間では、「高所平気症」という言葉がいわれているのだそうだ。高いところで暮らすことで高度への恐怖心を感じない子どもが増えているのだという。
福島学院大の織田正昭教授は「高さの感覚は4、5歳で大人の8割方できあがります。それまでに、公園のブランコや滑り台などで、高さの危険・恐怖心を植え付ける必要があります」と語る。
司会の加藤浩次「今回は43階だが、3階、4階だって子どもには危ないですよ」
湯山玲子(著述家)「空に住んでいるようなもので、落ちたら痛いとか、怖いとかを体験させられない」
事故を防ぐには、ベランダにものを置かないことは当然だが、ベランダに出られないようにする必要もありそうだ。
ロバート・キャンベル(東京大教授)「2階、3階に住むのと20階、30階とは違いますよ。なのに作りは上も下も同じですからね。上層ではいろんな工夫が必要ではないでしょうか。ベランダのドアには子供の手が届かない高さに鍵をつけるとか」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト