子どもに増えてる「高所平気症」マンション43階の窓から女児飛び出し

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   大阪市内の高層マンションでおととい10日(2016年4月)午後、小学1年生の女児(6)が転落して死亡した。窓を開けて身を乗り出したとみられるが、高層階で育った子供に、「高所恐怖症」ならぬ「高所平気症」とでもいうべき、高さを認識できず、恐れない感覚が目立つという。

   事故があった大阪市阿倍野区の高層マンションは、周囲のビルよりひときわ目立つ43階建て(160メートル)で、女児の部屋は最上階だった。

直前まで空飛ぶシーンのDVD

   日曜日の午後、女児は父親らとアニメのDVDを見ていたが、子ども部屋へ戻ったという。夜になって部屋にいないのに親が気付き、捜しているうちに地上の植え込みで倒れているを見つけ、救急通報したのが3時前だった。

   マンションはベランダにものを置くことを規則で禁止しており、洗濯物も干せない。女児がベランダの手すりによじ登った形跡はなかった。ただ、女児の部屋の小さな窓が開いていた。女児が見ていたDVDには空を飛ぶシーンがあったという。

   女児は入学式を終えたばかりで、翌日の月曜が初登校日だった。両親は「登校を楽しみにしていた」という。同じマンションに住む、同じような子どもを持つ人は「気をつけてますが、怖いです」と話す。

   マンションで子供が転落する事故は多い。昨年(2015年)4月、東京・世田谷区で4歳の女児が10階の非常階段から転落して死亡。10月には大阪・枚方市で4歳の女児が8階のベランダから落ちて死亡している。東京消防庁管内では、12歳以下の高所からの転落・救急搬送は、このところ1年に40人前後ある。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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