奈良県生駒市で2歳の長男を衣装ケースに閉じ込め死亡させたとして、きのう11日(2016年4月)、父親の会社員・井上祐介容疑者(39)が殺人容疑で逮捕された。横80センチ、縦40センチ、深さ30センチのプラスチックケースに長男の幸也ちゃんと長女(3)を入れ、外からロックして放置していた。20~30分後に長男の意識がなくなっているのに気付き110番したが、7時間後に死亡した。
「虐待の疑いがある」奈良県に連絡!サポートセンター対処せず
井上は「おととい10日(2016年4月)午後5時50分ごろ、子供がテレビをバンバン叩くのでしつけのためにケースに入れた。これまでも何度かやったことがある。殺すつもりはなかった」と供述している。
まず幸也ちゃんを、次に長女を入れた。2人とも身長90センチぐらいあり、折り重ねるように押し込まれていた。密閉されケースの中で幼い子供が死亡するとは思わなかったか。母親は食事の支度をしていたが、「いつものことで気にしていなかった」という。
去年(2015年)12月、「虐待の疑いがある」と奈良県に通報があり、生駒市から相談員が井上宅を訪問していた。生駒市こどもサポートセンターの辻本多佳子所長は「最終的にこんな結果になってしまったことは本当に残念です」と話し、「検証しなければいけない」と述べているが、「これをして大丈夫という、そういう答えがあるのなら本当に知りたい」とも訴える。
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一ツ石| 似顔絵 池田マコト