2020年の東京五輪・パラリンピックの大会期間中を含む7か月間、東京・神宮球場を使用中止するよう大会組織委員会が要請していることがわかった。神宮球場はメインスタジアムの新国立競技場建設予定地の隣接地で、機材置き場やセキュリティー対策のために借りる必要があるという理由だ。期間は20年5月1日から11月30日まで。
資材置き場用に2020年5月~11月の7か月
神宮球場が7か月間も使用中止になると、本拠地としているプロ野球ヤクルトスワローズは60試合以上開催できなくなる。ヤクルトの衣笠剛球団社長は「代替といってもそう簡単にできるものではない。年間シートを何千人も頂いているし、そう簡単によその球場でというのはあり得ない」と困惑している。
高校・大学野球は年間200試合以上開催されている。とくに歴史のある六大学野球にとっては「聖地」といわれ愛着が強い。東京六大学野球連盟は「報道で知った。代替地などまったく未定」と驚いている。
スポーツジャーナリストの玉木正之さんは「ヤクルト球団に対して、他のホーム球団のための営業補償が出てきます。また、神宮球場が球場としての営業がマイナスになり、その補償もしなければならない」と組織委員会の五輪ゴリ押しを批判する。
「オリンピックの紋所」目に入らぬか!
司会の夏目三久「突然の話で、またしても東京オリンピック・パラリンピックを巡る問題が出てきましたね」
牧嶋博子(TBS解説室長)「ロゴの問題があって、メインスタジアム建設地の問題、デザインの変更、今度は聖火台がないという話。次々と問題が出てきて、どうなっちゃうのだろうかという感じです」
夏目「国民も一緒に盛り上げようという気持ちがそがれてしまいますね」
竹内薫(サイエンス作家)「この体たらくでは、安全対策が心配ですよ」
夏目「それが一番です。何より選手の皆さんが気持ちよくプレーしていただくことが大切だと思います」
これから先、まだまだ何が出てくるか分からない。