外国人観光客だます『外国人ニセ僧侶』カードやブレスレッド押し付けカネ要求

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   花見でにぎわう東京・上野公園で外国人観光客を相手にお布施を要求する男たちがいる。黄土色の袈裟を羽織り、一見僧侶に見えるが、いったい何者なのか。

   「ブレスレットを引き換えに寄付してくれといわれ、1人ずつ2000円払った」という外国人の2人連れもいれば、「金色のカードに1000円払った」という人もいる。なかには「モノを受け取ってといわれ、1万円を払えといわれたよ」という法外な話もある。

僧侶もお札もすべてニセモノ

   男たちが配っていたカードやブレスレットについて、仏教に詳しい如意輪寺住職の木内堯大博士に聞くと、「通常はお寺の名前が書いてあります。これは特定できないようになっています。お土産品でよくあるモノです」と即座に見破られた。

   上野公園事務所によると、数年前から僧侶姿の男たちが出没し、被害が後を絶たないという。警備員の間では『ニセ僧侶』と呼んでいるそうだ。周辺を調べてみると、彼らは中国、台湾、ブータン出身と名乗る。取材スタッフが2人の男を追うと、上野公園から秋葉原に向かい、私服に着替え、若者風のファッションで出てきた。路上で煙草を吸って、ドラッグストアに立ち寄り、牛丼チェーン店に入った。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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