「ヤミ民泊」放置したまま規制緩和!1人2畳、フロントなしOK・・・周辺住民は不安

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   桜の見ごろを迎えた京都では外国人観光客が目に付くが、「モーニングショー」が50人に宿泊先を尋ねたところ、ホテルが23人、民泊が22人だった。ホテルは宿泊料金がバカみたいに上がっているし、予約が取れないしということで、とりわけ若者たちに民泊が人気なのだ。

   現在、分かっているだけでも民泊は全国に2万件あり、年間約50万人の外国人観光客が利用している。しかし、そのほとんどはヤミ民泊だという。

トラブル頻発!「オートロックマンションなのに不特定多数が出入り」

   民泊事情に詳しい大妻女子大学の玉井利博教授はこう話す。「もともと、旅館業法では安心・安全の担保がきちっと定められています。しかし、民泊はこの安心・安全の担保はなく、限りなく黒に近いグレーが実態です」

   近隣住民への迷惑行為もあとを絶たない。多いのは「深夜までのドンチャン騒ぎ」「ルールを無視した生ゴミなどのポイ出し」だ。大阪では「無断で入れないオートロックのマンションなのに、不特定多数の人が出入りしている。防犯上よろしくない」という声も出ている。

   そうしたさまざまな問題を積み残したまま、国はこの4月(2016年)から民泊の規制を緩和した。これまで広さは1部屋33平方メートル以上、フロントの設置、行政の許可が必要だったのに、広さは1人当たり3.3平方メートル、フロント設置は必要がなくなった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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