「まずは訃報です」と司会の夏目三久が「けさのボード」コーナーで取り上げたのは、新国立競技場の最初のデザインを作成したイギリスの建築家、ザハ・ハディド女史(65)の死去だ。気管支炎でアメリカ・マイアミの病院に入院していたが、31日(2016年3月)に心臓発作を起こして急死した。
奇抜すぎて建設できない!
ハディド女史はロンドン五輪の水泳センターをはじめ、斬新なデザインの建築物を手掛け、04年には建築界のノーベル賞とされるプリッカー賞を女性で初めて受賞した。しかし、建設の難易度が極めて高いことから「アンビルドの女王」(建設できない女王)とも呼ばれていた。
それが現実のトラブルとなったのが、彼女が手掛けた日本の新国立競技場だった。複雑の構造のデザインのため、総工費が当初見積もりの2倍に膨れ上がり白紙撤回された。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト