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民進党の顔・山尾志桜里「支援者バス旅行」報告書に計上なし!説明遅れれば新党に打撃

   週刊新潮は民主党から民進党へと看板を書き換えた「新党」の政調会長に抜擢された山尾志桜里代議士(41)に、「奇妙な政治資金」疑惑があると報じている。彼女の国会質問を何度か聞いたが、安倍首相にも臆すことなく追及する姿勢がいい。なかでも「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログをきっかけに待機児童問題に鋭く切り込んだときは、思わず「がんばれ。ヤジに負けるな」と声を出してしまった。

   週刊新潮によると、少女時代にミュージカル「アニー」の主役を務め、東京学芸大学付属高校を経て東京大学法学部へ入り、02年に司法試験に合格して検察官になっている。東京地検や千葉地検などに勤務しているとき、当時の民主党代表だった小沢一郎氏に見出され、「検事として犯罪のない世の中に変えることに限界を感じ、政治の世界を志した」(山尾氏)そうだ。09年に初当選するが、3年後の総選挙で落選、14年の総選挙で2期目の当選。同い年の夫と5歳の男の子がいるという。

   週刊新潮のことだから、これだけでは終わらない。山尾氏の資金管理団体「桜友会」の政治資金収支報告書におかしな記載がある。地元民に呼びかけバス旅行に出かけているが、報告書には計上されていない。また当選御礼のショートメールを選挙区の有権者に送っているようだが、これが事実なら公職選挙法に違反しているが、発信元が米国になっているのはなぜかなど、いくつかの疑惑を挙げている。

   私にはイマイチわかりにくい政治資金の問題だが、地元の有権者から会費を取って旅行に連れていったのに計上していないとすれば、小渕優子のケースと同じかもしれない。当選御礼メールは、私などは時代遅れの法律だと思うが、決まりは決まりだから説明するべきである。

   山尾事務所は週刊新潮からの取材に「現在事実関係を確認中」だと回答しているそうだが、すみやかに調べた結果を公表するべきであろう。民進党の顔が政治資金や公選法で辞めざるを得なくなれば、大きな挫折になる。注目したい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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