自民党は5人不倫の乙武洋匡の参院選擁立を見送ることを決めた。ただ、他党からの立候補打診もあって、来週5日(2016年4月)に行われる誕生パーティーで本人が最終的に明らかにすると見られる。
障害にもめげず明るく前向きに生きる姿が広く支持され、政治家への意欲も隠さなかった。そこに自民党も目をつけた。ところが、週刊新潮(3月31日号)に「乱倫」が報じられ、スポーツ紙は一斉に「公認ほぼ消えた」「参院選ピンチ」と書いていた。
本人はいち早く不倫の事実を認め謝罪したが、同時に妻の仁美さんも謝罪コメントを出したことで、逆に「なお選挙を睨んでいる」「政治的配慮ではないか」と、ネットなどでむしろ反発は強まった。
最終的に目指している「東京都知事」
自民党総裁特別補佐の下村博文氏はテレビ番組で、「スキャンダルは大ダメージだ」と擁立取りやめをほのめかしていた。これを確認したということらしい。ただ、これはあくまで自民党の都合で、本人が「断念」したわけではない。政治アナリストの伊藤敦夫氏はこう見る。
「以前から複数の政党から出馬を要請されていたようなので、まだその可能性はあるとおもいます。最終的には東京都知事選を狙うという話もある。かなりの上昇志向で政治に興味を持っているようですね」
司会の小倉智昭「乙武さんが国会議員になったら、障害者への優しい政策が前進する可能性もあると思うんですけどねえ」
笠井信輔ニュースデスク「本人が諦めたというニュースではないんです。週刊誌報道への対応も早かったが、不倫の中身が悪すぎたのと、奥さんまでが謝罪したので、かえって反発を強めた感があると、伊藤氏は話してました」
深澤真紀(コラムニスト)「彼は障害者の代表、いい人というイメージだけど、ツイッターなどで『そうじゃないんだよ』と発信もしていた。そのまま政治家になったら面白いなと思っていました。今回、とくに奥さんまで引っ張り出したのが裏目に出て、夫婦の問題を政治の問題にしちゃったと見なされた」