神業かインチキか。ハゲで髭面の男性が3個のルービックキューブをわずか18秒で完成させてしまう動画が、2週間で85万回の再生回数になったと話題になっている。先週の「とくダネ!」でもトピックとして紹介したのだが、その秘密が明らかになった。
動画を紹介したとき、司会の小倉智昭は「逆再生しかないね」と語っていた。完成したものを逆に崩していく動画を逆回転させているのではないかというわけだ。しかし、ジャグリングの動作は極めて自然だった。といってCGとも見えない。
完成したキューブをジャグリングしてCG処理
動画を投稿した男性は「実は、完成したキューブをジャグリングしたんだ」と明かした。ジャグリングしながらCGを使ってキャッチするたびに完成に近づく絵に置き換えた。「CGらしく見えないCG」は仕事の合間に「練習」として作ったものだという。男性はCG製作が本業なのだ。にしても、素晴らしい出来だ。
種明かしをされてもよくわからない。小倉は「キューブをCGで処理してたの?」という。木下康太郎アナも「まさかCGだとは思わなかったですね」。男性の立っている背景は変哲のない白壁の建物と窓、外階段の手すりがあるのだが、建物の壁にロゴがあった。イギリスの「ラシューズ」というCG製作会社のもので、この動画は会社の技術を駆使して作ったものだった。
その製作工程はこうだ。まず面が揃っているルービックキューブで20回ジャグリングし、その映像からキューブだけを取り出し、キューブの面の動きを計算して影をつけたりして整えて元に戻した。
世界的CG製作会社のプロモーション
「もう一度、動画をじっくりご覧下さい」と再生されたが、かろうじてキューブが変化していくことはわかる。そんな程度だ。小倉はなおも納得できず、「キューブだけを取り出したら穴が空いちゃうじゃないの」
木下「この会社はとんでもない会社なんです」と、CM、プロモーションを手がけている顧客を並べて見せた。ナイキ、メルセデス・ベンツ、アディダス、ホンダ、IKEA、東芝などだ。ハリウッド映画でも「007 スペクター」を作っていた。
菊川怜キャスター「(キューブなんか)お茶の子さいさいだったんですね」
木下「遊び感覚で作ったんでしょう。CGに見えないようなCGは今や当たり前で、改めて凄さを知って興味を持ってもらいたいからだと話しています」
菊川「人間の目では、(見破るのは)無理ですね」