2年間行方不明になっていた埼玉県の女子中学生が東京のJR東中野駅前で保護された事件で手配された寺内樺風容疑者(23)がきょう28日(2016年3月)午前3時半過ぎ、静岡県伊東市で身柄確保された。埼玉県警は未成年者誘拐の疑いの容疑が固まりしだい逮捕する。
両親は疑っていた「走り書きの置き手紙」
女子中学生はおととし(2014年)3月10日の放課後、自宅から500メートルにある防犯カメラに映ったのを最後に行方がわからなくなった。自宅の郵便受けに「家も学校も休みたい」と書いた手紙があり、9日後にも「しばらく帰りません」という手紙が届いた。本人のサイン入りだったが、両親は走り書きの文字や作文のような文面に違和感を持ったという。中学生を追いかける若い男の目撃情報もあって、警察が捜査していた。
きのう保護された中学生は「男に監禁されていた」「ずっと監視されていた」「男が長時間いなくなりそうだったので隙を見て逃げた」と話した。2年前は「車にむりやり乗せられた」と話している。
静岡・伊東で発見!命には別条なし
きのう夕方、中学生は母親と2年ぶりに再開し、2人とも泣いていた。父親は警察を通じて「本当にすごくホッとしています。時間を取り戻すべく、ゆっくりと娘との時間を過ごしたい」とコメントを出した。阿部祐二リポーターの電話には「2年間耐えて保護されたことで喜びは大きかった。暗闇の先にちゃんと未来があると感じました」と話した。
寺内はきのう「秋葉原に行く」と言って出かけた。伊東市で発見されたときは顔を血だらけにしていて、病院に運ばれた。自分で切ったのかはまだわかっておらず、命の別状はない。
司会の加藤浩次「ご両親の気持ちを考えると、2年間は本当に長かったなと思います」