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ノーベル賞学者も断言!「アベノミクスは人々の期待に応えられていない」

   安倍首相は消費税を10%に引き上げることを断念するという観測が急速に広がっている。7月の参議院選を有利にしようという思惑があってのだろうが、ここへきてアベノミクスが完全に失敗したから、上げることはできないという見方が大勢を占めてきているようである。

   安倍首相は3月16日から官邸で「国際経済金融分析会合」を始めた。ここには黒田日銀総裁や主要閣僚が集められ、プリンストン大のポール・クルーグマン教授やコロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授などノーベル賞を受賞した錚々たる人たちを招き、<増税見送りの大義名分を「国内事情ではなく、世界経済を不安定化させないため」としたい>(週刊文春)腹づもりだったようだ。

   だが、安倍首相のの意に反して、世界的権威たちは挙って<アベノミクスの先行きに疑問符を突き付けた>(週刊文春)のである。クルーグマン氏もスティグリッツ氏も「現在は消費税を上げる時期ではない」と主張している。さらに、日銀が導入したマイナス金利について、スティグリッツ氏は「悪い副作用をもたらす可能性がある。銀行に打撃を与え、貸し出しを妨げるおそれがある。効果はないというよりもましという程度」とこき下ろしたのである。

   週刊現代はクルーグマン氏の独占インタビューをしている。そこでもクルーグマン氏はこういっている。<「黒田総裁はこの2月からマイナス金利政策に踏み込みましたが、これもあまり感心できません。マイナス金利政策の是非を判断するには時期尚早でしょうが、効果は非常に小さいものにとどまると思います。

   というのも、マイナス金利政策のメリットは円安効果が望めるということですが、現在は世界各国が自国通貨安を目指して金融緩和をしている状況です。日本が円安を求め、欧州はユーロ安を求め、アメリカはこれ以上ドル高になって欲しくないと願っている中で、日本がマイナス金利政策を採用したところで円安効果は出づらい。実際、2月からの為替相場ではむしろ円高傾向が強まっているではないですか」>

   氏は「アベノミクスは人々の期待に応えられていない」とまでいっているのである。では、どうすればいいのか。<「具体的に言えば、GDPの2%ほどの額の財政出動が必要です(編集部注。日本のGDPは約500兆円なので、その2%は10兆円)。
労働人口の減少という問題を抱えている日本では、投資需要を生み出すのは難しい。その意味でも、財政支出をインフラストラクチャーのニーズがある分野に投じるべきです」>

   今度もまたジャブジャブとインフラ投資に回せという氏の考え方には、私は同意できないが、とにかく今やっているアベノミクスは先がなく、ここで消費税を上げれば日本経済はメチャメチャになるという点では、招かれた人たちの多くが一致している。

   安倍首相は消費税値上げを断念するのか。クルーグマン氏は、安倍首相は「あなたの言っていることは分かりますよ」という顔つきに見えたといっている。このセレモニーで消費税値上げは断念、衆参同日選挙へなだれ込むという方向は決まったようだ。アベノミクスの失敗と格差の是正、富の再配分、憲法改悪は是か非かが選挙の争点になる。賽は投げられた。あとは有権者が賢い選択をするだけだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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