トルコのシリアとの国境付近で身柄を拘束されていた日本人の男性(23)が24日(2016年3月)夜、強制送還されて関西国際空港に着いた。報道陣から「イスラム国に渡ろうとしたのか」と聞かれると、「してないって」と否定した。
男性は和歌山県在住で、母親によると14日に「海外旅行に行く」と行き先を告げずに出かけたという。男性が持っていた携帯電話には、SNSを通してイスラム国(IS)と接触していた通信記録が残っていた。「私も戦いに加わりたい」と伝えていたことが明らかになっている。しかし、治安当局の調べには、旅行は「観光目的」で、携帯でのメッセージは「ふざけて書いた」と話したという。
「日本での生活が嫌になった」勤め先も退職
男性は和歌山県内の高校を卒業後、大阪府内の会社に勤めていたが、今月仕事を辞めて目下は無職だ。和歌山県警などの任意の事情聴取には、「日本での生活が嫌になった」「ネットで情報を集めていた」などと話したという。
司会の小倉智昭「男性は本当はどう言ってるの。嫌気がさしただけでイスラム国に目が向いちゃったんでしょうか。どうなんでしょう。わかりませんね」
いまトルコに行くだけでも普通の観光旅行とは思えない。それがシリア国境にまで行ったとなれば、何らかの意図があったはずだ。イスラムという背景もなしで踏み込んだ時、何が待ち受けているか、ISがいかに危険な集団かもまったくわかっていないようだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト