イスラム国(IS)への参加を企てたとしてトルコ軍警察に拘束され、国外退去処分を受けた和歌山県在住の日本人男性(23)が24日(2016年3月)午後7時45分、トルコ航空機で関西国際空港に帰国した。「イスラム国に入ろうとしたのか」と問われると、「していないって」と不貞腐れたように答えた。
トルコで拘束「和歌山男性」の母親・・・大それたことやる子じゃない
男は和歌山県警の事情聴取に「日本での生活が嫌になった」と話しているという。トルコ軍警察の調べには「シリア人と電話で接触し、聖戦への参加を説得された。イスラム国に参加するためにシリアに行くつもりだった」と話したという。男が持っていた携帯電話にはイスラム国関係者と連絡を取り合った形跡が残っている。
男の母親は「オランダの方に行くみたいな感じだったんです。おもちゃのモデルガンは持っていましたが、大それたようなことをする子とは思っていなかったです」と話している。
菅義偉官房長官は「シリアに渡航する意向を持っている邦人の具体的情報があれば、渡航をやめるように個別に説得しているのは事実だ」と語った。ほかにもISに参加しようとしている日本人が何人かいるということだ。ただ、今回の男については「事前に承知していなかった」という。
コメンテーターの前田浩智(毎日新聞前政治部長)は「一歩間違えば、身柄を拘束され人質事件が起きたかもしれないですよ。軽はずみな行動ではなく、きちっと考えて行動してほしい」とコメントしたが、きちっと考えられる分別があればこんな行動を取るはずがない。だから怖い。
文
モンブラン