ベルギーのブリュッセルで起きた連続テロの死者は31人と訂正され、負傷者は270人とさらに増えた。けがをした日本人2人はいずれも地下鉄だった。日系旅行会社の日野実さん(53)は「マルベーク駅に着いた途端にドーンときました。天井から物がバラバラと落ちてきて、顔とか手に傷を負って、とにかく逃げるのに必死でした」と話す。爆発で両耳の鼓膜が破れたという。
もうひとりは日本の生命保険協会から出向中の30代の男性で、現在も意識不明状態が続いている。医師は「集中治療室に入っていて、生死の境にある」と説明した。
自爆犯2人は兄弟
空港のテロで死亡した実行犯のひとりはイブラヒム・バクラーウイ(29)で、もうひとりは身元が特定できていない。さらに、3人目の男は空港に爆発物を残したまま逃走した。
地下鉄の爆発は、残された指紋などからバクラーウイの弟のハーリドの犯行と分った。兄弟の国籍はベルギー。自宅のゴミ箱にあったパソコンから、イブラヒムとみられる書き込みを見つかった。そこには「常に監視されていて、どうしていいかわからない。彼のように収監されたくない。焦っている」とあった。「彼」とは、先にパリ事件で逮捕されたサラ・アブデスラム(26)を指すとみられる。
トルコ国境で日本人拘束!「イスラム国に誘われた」
ベルギーのテロでIS(イスラム国)が犯行声明を出しているが、そのISに参加しようとした24歳の日本人の男がトルコ南部国境付近で拘束された。持っていた携帯電話から、男はSNSで「イスラム国」の戦闘員と知り合い、参加を勧誘されたことがわかったという。男は日本に強制送還される。
司会の小倉智昭「こういう若者が日本でも出てくるのですね」
木暮太一(経済ジャーナリスト)「オウムも信仰から発して、殺人も善としてしまうようになりましたよね。普通では考えられないことだが、そういう人たちが出てもおかしくはないです」