88年ぶりにアメリカ大統領が訪問し、キューバは国交回復にわく。ラウル・カストロ議長の兄のフィデル・カストロ前議長は髭に軍服のイメージが強いが、去年(2015年)のローマ法王との面会の写真では、アディダス、プーマなどのドイツ製のジャージだった。それが今年は米国のナイキにかわった。
司会の羽鳥慎一「こんなところにも米国との変化が見られます」
そのキューバは日本とも関係が深い。「知られざるキューバをお伝えしたい」と羽鳥がいくつかを紹介した。
有名日本人はアントニオ猪木、長嶋茂雄、イチロー
キューバから日本への輸出品はエビ、コーヒー、たばこ、医薬品原料などだ。とくにとげとげのスパイニー・ロブスターは居酒屋でよく出される。プロ野球の巨人のセペタ選手、DeNAのグリエル選手はキューバ出身だ。有名な日本人はアントニオ猪木、長嶋茂雄、イチローで、キューバ人はで日本人と見ると「イチロー、イチロー」と話しかけてくる。
キューバは「ラテンアメリカの医療先進国」といわれる。人口当たりの医師数が世界1で、日本の3倍。医師団を他のラテンアメリカ諸国に送り、代わりに石油を輸入する。
オーガニック先進国でもある。有機農業が盛んで、日本からも視察に行くほどという。米国の経済制裁などで農薬が入らず、文字通り「急場しのぎ」で発達した。生ゴミでたい肥を作り、ミミズの糞を肥料にする。害虫駆除にアリを育てることにも力を入れている。
JETROアジア経済研究所の山岡加奈子さんは「米国に遠慮して進出を手控えてきた日本企業の関心が高まっています」と話す。
羽鳥「われわれがキューバを思うより、キューバ人が日本人を思うほうが強いかもしれません。知りませんでしたね、時代は変わります」