厚労省指示「保護者の反発恐れず強制保護せよ」
「あさチャン!」の取材に母親はこう答えている。「手を上げるようなことはなかったは言いません。でも、家で決めることを守らなかった。それが悪いことなんだと分かってもらえなかった時ってどうしたらいいんですか」「(子どもが)施設に行きたいみたいな話はしていたけど、それがどこまで本音だったんですかね。親に心を開かなくなったのは児相に通い始めてからです」。虐待は「しつけの範囲内」で、子どもが頑なになったのは児相のせいだと母親はいう。
児相は「適切な対応をしてきたという」が、児相には親と引き離して強制的の子供を保護する権限がある。子供が入所を求めてきたなら、少なくとも施設で保護してしばらく様子を見るということもできたはずだ。
TBS解説委員の龍崎孝はこう指摘する。「児相の役割は子どもを守るための駆け込み寺。強制保護を保護者の反発を恐れて控えるのは誤りと厚労省も通知もしています。(虐待の)根拠を見極めるには高度の専門性や能力が必要ですが、スタッフとして配置されているのは定期異動で配置される県職員のケースもあります。きちんとした機能を発揮できる体制づくりを考えていくべきです」
文
モンブラン