暴力団の抗争をワイドショーが事細かに取り上げる必要があるのか大いに疑問だが、「モーニングショー」はきょう22日(2016年3月)も山口組と神戸山口組の抗争激化を伝えた。おとおい20日午前4時ごろ、東京足立区竹ノ塚の飲食店にいきなり血だらけの男が飛びこんできた。顔の判別もできないぐらいの出血に驚いた従業員が追い出してドアに鍵をかけたが、男は店を出たところで追いかけてきた男2人にボコボコに暴行されたという。
店は住宅街にあり、保育園や病院もあるが、50メートルほど離れたところで組員同士20人が乱闘したとばっちりだった。
組本部前を車で通りかかっただけで暴行
各地で車が突っ込む事件や発砲事件も多発している。17日には名古屋市で岡山ナンバーの車が山口組系の組本部前をゆっくりと通りかかったところ、車3台と男8人に取り囲まれ、乗っていた49歳の男性ら4人が胸ぐらをつかまれ「墨、入っとるんか。見せろ」などと言われて暴行された。8人は暴行容疑で逮捕されたが、事務所を狙撃に来たと疑ったらしい。
司会の羽鳥慎一「そういう所でこういう行動をすると、そう見られるということですね。一触即発という言葉がありますが、取り締まりはむずかしいのですかね」
「神戸山口組」未指定暴力団なので取り締まれない?
暴力団対策法の対象となる指定暴力団同士の抗争なら、うろつく程度でも取り締まれるが、分裂して日が浅い神戸山口組はまだ指定されていない。きょう22日に兵庫県公安委員会は組幹部の聴取をしたが、それでも指定には5月か6月までかかる。
青木理(ジャーナリスト)「集会の自由もある関係で、この手続きはきちんと踏んだうえでやる必要があります」
羽鳥「市民生活のど真ん中で起きているのだから、取り締まってもらわないとどうしようもありません」