アメリカ大統領選挙で共和党の指名を目指すドナルド・トランプ氏の勢いが止まらないが、ここへきてハリウッドの有名俳優たちが一斉にトランプ批判の声を上げ始めた。
アリゾナ州で12日(2016年3月)に開かれたトークショーで、ジョニー・デップは「彼(トランプ)が言ってることはめちゃくちゃ。単なる駄々っ子だよ」「僕は壁を作る」と話して喝采を浴びた。デップはトランプを揶揄するパロディー映画まで作った。
リチャード・ギア「国民の悪夢」、マット・デイモン「むしずが走る」
リチャード・ギアは「トランプが大統領になることはアメリカ国民の悪夢だ」といい、ヒット映画「オデッセイ」の主演マット・デイモンも「トランプのスピーチにはむしずが走る」、ジョージ・クルーニーは「外国人嫌いのファシスト」とこき下ろす。デイモンとクルーニーはともに夫人が外国人だ。プエルトリコ出身の歌手リッキー・マーティンは「トランプのラテン系移民に対する考えにははらわたが煮えくり返る。いい加減にしろ」と激しい。
学習院女子大の石澤靖治学長(アメリカ政治)は1950年代のマッカーシズム(赤狩り)がハリウッドを狙い撃ちした歴史を想起させてるのではないかといったが、あれはまだ彼らが生まれる前の話だ。
司会の小倉智昭「アメリカは大スターでも政治的な姿勢をはっきり出しますからね」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト