大分市の高崎山自然動物園の人気の赤ちゃんザル「シャーロット」を最近見かけなくなった。イギリス王女と同じ名前で一躍有名になったが、その後、元気にやっているのか。「シャーロットを見にきたんですが、いなかった」「大阪から来たのに」。見物客も残念がっている。どうしたのだろう。
優勢なB群がエサ場占領
シャーロットは生後10か月、すくすく成長しているが、実はサルたちの抗争に巻き込まれているのだ。高崎山のサルはふだんは山にいて、エサの時間になると下りてくる。現在2つの派閥があり、B群とC群が対立している。以前はC群が朝8時半ごろから下りてきて午後1時ごろまでエサを食べ、入れ替わりにB群が下りて共存していた。
ところが、B群が午前10時ごろに下り来て長時間居座るようになった。C群は10時になると山に帰らなければならない。シャーロットはC群にいるため、早く行かないと見られないのだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト