覚せい剤取締法違反で起訴された清原和博被告が17日(2016年3月)、警視庁本部から保釈された。黒いカーテンが敷かれたワンボックスに身をひそめ、報道陣の追跡を振り切るように千葉・松戸の病院に入った。マスコミ各社にはFAXで概略以下のようなコメントを発表した。
「本来であれば、保釈された直後にも、皆様の面前でお詫び申し上げたいと考えておりました。しかし、警視庁から周辺道路の安全を確保する必要があり、そのような振る舞いは差し控えるようにとご指導いただきました」「今は、皆様を裏切ってしまったことを深く後悔するとともに、これまで応援して下さった皆様のお気持ちに報いるためにも、一から出直し、必ず更生することを決意しています」
薬物依存抜け出せるか?見えてこない決意
司会の羽鳥慎一「最後は清原被告直筆と見られるサインがあるわけですが、この文章、どうでしょう」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「ウーン、私個人の印象としては、すごく優秀な先生方がまぁ、文面を作成したなぁというだけですね」
羽鳥「(薬物使用の理由については)、ストレスから逃れるためにということなんでしょうけど、それはみんなあることですからね。玉川さん、どうですか」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「気になったのは、薬物との決別に対する決意をうかがわせる表現がないことです。たとえば『二度と覚せい剤とは無縁の生活を送るよう決意いたします』とかね。そういう表現が一切なくて、あくまで抽象的な書き方になっている。薬物と手を切るのが非常に困難ということは、この番組でも再三やってますが、本当にその認識があるんだろうかと思います」
吉永みちこ(作家)「そこを直視するのが最初の一歩ですよね。(文面を書いた弁護士の)優しさなのかもしれませんが、清原さんにとってプラスになる優しさかというと別問題。もともと清原さんって弱い人なんだと思います。その人が更生という厳しいことなんで、その厳しさを受け止めないと難しいと思いますね」
きのうの逃走劇、釈明文書は「モーニングショー」のコメンテーターにはおしなべて不評だった。
ビレッジマン