「とくダネ!」コメンテーターのショーン・マクアードル川上に学歴詐称が発覚して、この番組も降りることになった。テレビ局側も甘い身体検査で重宝に使ってきた責任があり、忸怩たる思いだろう。けさ17日(2016年3月)の番組冒頭、司会の小倉智昭が改まって「皆様にお伝えしたいことがあります」と釈明した。
梅津弥英子キャスターが報告「コメンテーター辞退の申入れありました」
梅津弥英子キャスターが「金曜日のコメンテーターのショーンさんが、学歴などをめぐる週刊文春の追及記事を受けて、ご本人がご自身のホームページで釈明されました。『とくダネ!』については、今後の番組出演を辞退したいという申し出があり、申し出を受けることにいたしました」と説明した。
小倉は「番組としてはお詫びをさせていただきたいと思います」と頭を下げ、「私個人としては、ショーンさんは英語も堪能ですし、日々の国際情勢に関してもいち早く番組に意見を反映させてくれ、さまざまな分野で的確なことを伝えてくださいました。いまだに信じられない思いでいっぱい。本当に残念でなりません」と話した。
学歴、肩書すべてウソだった
川上が「とくダネ!」のレギュラーコメンテーターを務めていたのは5年以上になる。フジは4月からの新ニュース番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメーンキャスターに川上を起用すると発表していたが、これも取り消しになった。
テンプル大卒もハーバードのMBAもパリ大学留学もすべてウソで、経営コンサルタントという肩書きも、実態のないペーパー・カンパニーだった。これでは何をコメントしても、ましてやニュース番組で解説などまるで説得力はないだろう。滑稽なだけだ。
こうなると、テレビとはなんと危ういメディアかと考え込んでしまう。