バドミントン全英OP39年ぶり女子シングルス優勝!新沼謙治の奥さん以来

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   女子バドミントンの全英オープンで、シングルス、ダブルスともに日本選手が優勝した。シングルスは奥原希望が39年ぶり、ダブルスは高橋礼華・松友美佐紀の「タカマツ組」が38年ぶりという快挙だ。

   全英オープンは各国を転戦するスーパーシリーズ(SS)の中でも格上の大会で、獲得ポイントが五輪出場につながるため有力選手が顔を揃える。

ダブルス優勝「タカマツ」オグシオとも戦った

   決勝は13日(2016年3月)に行われた。タカマツ組は準々決勝、準決勝、決勝と強豪中国を連破しての勝利だった。2人は宮城・仙台の聖ウルスラ学院英智高校でペアを組んで9年になる。高橋は奈良・橿原市出身だが、母の影響で幼い頃からバドミントンを始め、中学は仙台のバドミントンの名門校に進んだ。英智高校に1年後に入学してきたのが小学校時代からのライバル松友だった。ここで強力ペアが誕生した。

   高橋が引っ張るタイプで、「ダブルスの面白さを教えてくれた」と松友は話す。高橋は「後輩だけど尊敬してる」という。2008年には全日本選手権で高校チャンピオンになった。この時、小椋久美子・潮田玲子の「オグシオ」とも戦った。

   今も交流があるという潮田は、「やってくれたね、ありがとうって感じです。本当に嬉しい。信頼しあっていて、1+1が3とか4になるイメージ」という。

   シングルスで勝った奥原は早くから知られていた逸材だ。小学2年から始め、高校2年の16歳で史上最年少で全日本選手権優勝し、翌年には日本人選手として初めて世界ジュニア選手権を制した。

   しかし、高校3年の時に膝を負傷。実業団に入ってからも両膝半月板を手術するなどけがに苦しんだ。そこで取り入れたのが海岸の砂浜でのトレーニングだった。膝に優しく、かつ厳しい負荷を与えることで、強靭な足腰を作り上げた。

   身長は156センチと小柄ながら、柔軟性とフットワークで大柄な選手に立ち向かう。さらには「ヘアピン」と呼ばれるネット際の必殺技がある。昨年末には、上位8人によるSSファイナルも制していた。13日は21歳の誕生日だった。「密かに狙ってました」と笑う。

強くなった日本。男子ダブルスも準優勝

   司会の小倉智昭「39年ぶりのシングルスは、演歌歌手の新沼謙治さんの奥さんが4連覇している。あれ以来でしょう」

   その通り。日本人選手の優勝は1977年の湯木博恵さん(当時28)以来で、この時が全英オープン4連覇で殿堂入りを果たしている。湯木さんはのちに新沼さんと結婚するが、知り合ったきっかけもバドミントンだったそうだ。

   小倉「今回、男子のダブルスも準優勝してるし、2年くらい前からぐんぐん強くなっているんです。ナショナル・トレーニングセンターができてから、バドミントン、フェンシングなどマイナーなスポーツが強くなってきているよね」

   安田洋祐(経済学者)「しかも、1人じゃなくて何人もいる。世界のトップ25の中に日本選手が6人いるんです。中国は5人なので中国をしのいでいる」

   小倉「卓球もそうだし、水泳もそう。みんなかつては日本のお家芸だったものですよ。これが復活している」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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