「年収5000万円。ホストクラブで一晩900万円使った」などのハチャメチャ言動でテレビでも『人気』だった女医タレント・脇坂英理子が、不正請求詐欺で逮捕されたが、どうやら氷山の一角らしい。「モーニングショー」の取材に東京都内で開業する医師はこう証言する。
「反社会勢力の人が健康保険証を200枚持ってきたとします。医師はこの200枚使えば、患者さんが200人来たことにその場でできるのです。売り上げがまったくないような病院の先生には、のどから手が出るくらい欲しいものなんです。さらにそれを1度やってしまうと、法律を犯しているので弱みを握られてしまい、泥沼にはまっていくんです」
「無料」「モニター料」うたう医療機関は要注意
健康保険証を200枚？ どういうことか。玉川徹（テレビ朝日ディレクター）が解説した。「（反社会勢力が）低所得で困っているような人を保険に入らせて、『2、3万円上げますよ』みたいなことで保険証を取っちゃったりするんです。すでに保険に入っている人でも、お金欲しいっていう人から『病院に行かないかわりに3万円上げますよ』って持ち掛けて保険証を集めるわけです。それで医者と結託して診療をデッチ上げれば、いくらでも稼げるわけです」
本人が知らないところでも、保険証が悪用されているケースもある。司会の羽鳥慎一が説明する。「『国の助成金で歯のホワイトニングが無料でできます』『モニター料2000円でマッサージができます』『通院するだけでお金がもらえます』などとうたっている医療機関があります。つまり、保険証を見せてくれるだけでいいということ。こうした誘い文句というのは詐欺の可能性大です」
詐欺目的知って保険証渡すと懲役10年
保険証を渡した側が罪に問われることはあるのか。田中喜代重弁護士によれば、「暴力団の関与を知っていた場合は詐欺の共犯として最高10年の懲役になります。知らなかった場合は罪に問われない可能性があります」
吉永みちこ（作家）「『問われない可能性』ということはゼロじゃないってことですよね。でも、勝手に使われちゃったら、私たちはわかりようがないんじゃないですか」
羽鳥「それがあるんです。医療費通知というのが来ているはずです。加入している健保組合によって違いますが、年に1回か2回来ます。これを見ると、あなたはいつどの病院にかかって、いくら払ったかが記録されています。これを見て、こんなの知らないよというのがあったら気を付けてください。これが自己防衛策です」
長嶋一茂（スポーツプロデューサー）「見たことないよ、そんなの」
いや、一茂が見てないだけ。それとも、健康保険に入ってない？
ビレッジマン