「アラハン」が元気だ!著作本にも反響続々・・・井ノ原快彦「ここまで大先輩だと重さが違う」

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   アラハンの本が売れている。アラハンとは「アラウンド・ハンドレッド」、つまり100歳前後の高齢者のことだ。東京都内の大型書店にはアラハン本のコーナーも特設されている。

   98歳の家事評論家・吉沢久子さんの著書は「今日と言う日は、いつも新しい」「今あるしあわせを、深く味わう」とサブタイトルが打たれている。101歳の笹本恒子さんは日本初の女性報道カメラマンだ。好奇心旺盛の日々に「バラ色の人生」「魔法日めくり」と活字が並ぶ。

103歳の現役美術家「意に染まらないことはしない。無理もしない」

   なかでも、50万部のヒットとなっているのが美術家・篠田桃紅さん103歳の著書だ。「いつ死んでもいいなんて嘘。生きている限り人生は未完成」「意に染まないことはしない。無理もしない」と書く。テレビの取材に「こんなに長く生きるとは、想定外ね」と淡々と述べる。

   西堀裕美アナ「これらの本の感想文が出版社に届きます。『肩の力を抜いて、謙虚に生きて行こうと思った』『「忙しくても流されずに行こう』など、一つの出版物に2000以上の意見が寄せられます」

   読者の多くは40代以上の女性たちだ。篠田さんの本が愛読書という大島ゆかこさん(33歳)は落ち込んだ時や悩んだときに手に取るのだという。アラハン本を担当している出版社編集委員の鈴木恵美さんは、「目先のわらない人生で、歳を重ねた先人の言葉が道しるべになっているんでしょうね」という。

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