「セクシー美人女医」としてバラエティ番組などに出演していた脇坂英理子(37)がきのう9日(2016年3月)、健康保険の不正請求を組織的に行っていたとして詐欺の疑いで警視庁に逮捕された。詐欺の総額は6900万円に上るとみられる。ほかにも歯科医師らも逮捕された。
患者役に報酬払って健康保険証悪用
脇坂らは2012年から14年にかけて、患者の受診日数を水増ししたり、健康保険証を悪用して診療報酬を請求していた。接骨院などから不正請求を行っていた暴力団がらみのグループの捜査から浮かび上がった。脇坂は歯科医師らと連携して、患者役に報酬を払って受診させていた。グループの患者数は1000人規模にもなるという。
脇坂はタレント女医「Ricoにゃん先生」としてテレビに出演、「年収5000万円」と豪語して、派手な暮らしぶりを吹聴していた。金髪、お目目ぱっちり、アヒル口、胸元ちらりの自撮り写真が売りだったが、きのう逮捕されたときはノーメイクでまるで別人だった。
昨年9月からは、インターネットで「生放送」と称してプライベートの生活を露出し、早朝からホストクラブのはしごをして生配信したりしていた。「月に1000万円使った」などと自慢していたが、千葉・船橋のクリニックの家賃の滞納が300万円だったりと、実際には金に困っていたという話もある。通常の診療はほとんど行われず、収入の大半を診療報酬詐欺で得ていたとみられる。クリニックは昨年閉院していた。
脇坂のネット画像を見ていた司会の小倉智昭は「これにせ医者じゃない。国家試験を通った医師なんですが、VTR見るとどん詰まりのバカとしか思えないよ」
医師免許イッパツ合格の才媛がつまずいた「離婚」
田中良幸レポーターが日刊スポーツの記事を引っ張り出した。それによると、脇坂の祖先は戦国時代「賎ヶ岳の七本槍」の一人の脇坂安治で、明治以降は子爵。中高校はお嬢様学校の東洋英和で、東京女子医大から医師免許イッパツ合格という才媛でもある。人生が狂ったのは、結婚生活の破綻だと日刊スポーツは書く。
小倉は「それでなくても健康保険の会計は大変だというのに、それを架空請求するとは。女医さんに聞いてみたい」と、コメンテーターの宋美玄(産婦人科医)に振った。「テレビに出ている人はたくさんいますけど、この人だけは毛色が違いましたね。一緒にしないで」(笑)
笠井信輔(ニュースデスク)「不正請求って、発覚しないものなんですかね」
小倉「患者には受診記録が送られてくるから、不正があればわかるはずですがね。でも、雇われた患者ではわからない」