きょう8日(2016年3月)の関東地方は最高気温が20度を超え、4~5月の気温と言うわけで、花粉の飛散警報も真っ赤っかだ。推定3000万人以上、日本人の4人に1人といわれる花粉症だが、今年は子どもに目立つ。なんと3人に1人だそうだ。
ロート製薬の調べでは、花粉症の子どもは2012年には25・7%だったが、15年には33・4%に増えた。低年齢化も進んでいて、5歳までに発症したと感じている親は、12年の36・6%から45・5%になった。耳鼻科医もこの5年くらいで子どもの発症が増えていると感じていて、マスクやメガネに小さな子ども用ができている。
田舎より都会がひどいのはなぜ?
花粉症患者が増えているのは、スギ花粉の飛散量が増えているだけでなく、「PM2・5とか黄砂が花粉につくと花粉症が悪化する」(気象予報士・天達武史)など、複合的な要素がありそうだ。福岡県はきのう、今年始めて「黄砂注意報」を出した。
司会の小倉智昭「ボクはまだ花粉症という名前が付く前からなので、花粉症の先駆者ですよ。生まれが秋田なので、杉に囲まれて育ったから人より早く花粉症になるのはわかるけど、子どもはまだ長い期間さらされていないのにねえ」
森本さやかアナ「都会はアスファルトが多いので、花粉が転がり続けるから、たくさん吸ってしまうこともあり得ます」
東京の花粉の最前線に山中章子アナがいた。東京・青梅市の奥多摩橋の上、手を伸ばせば届くところに、花粉で膨れ上がった雄花がやや黄色みを帯びて鈴なりだ。山中が雄花をポンと突くと、バッと花粉が飛び散る。花粉症の人が見たら、それだけでくしゃみが出そう。スタジオで小倉が嫌な顔している。
山中「きのうは雨で飛ばなかったので、きょう気温が上がると飛びます。花粉には絶好の日和。花粉症の方には最悪の日になります」
小倉「そう言いながら、杉の前でニコニコしている。奥多摩には釣りによく行ったけど、この時期はいかない」
森本「私もこの時期にはゴルフにはいきません」
花粉が細かく破裂!気管支の奥まで
アレルギーを起こすのはスギ花粉のほか、ハウスダスト、ヒノキ、ブタクサなどがあるという。これにPM2・5や黄砂などの相乗効果でアレルギー反応が強まることを、「アジュバント効果」というのだそうだ。埼玉大が撮った衝撃的な顕微鏡映像があった。スギ花粉にPM2・5がくっつくと、花粉が破裂してより細かい粒子が飛び出してくる。PM2・5より細かいから、気管支の奥まで達するという。
対策は持ち込まない、外に干さないなどいうが、小倉は「うまくいかないんだよ」
中江有里(俳優)「1月から来てるんで、辛い時には仕事が手につきません。子どもたちが将来どうなるのかが心配」
木暮太一(ビジネス書作家)「大気汚染のレベルですよね。花粉症からさらに喘息とかに発展しそうな気がしていて、怖いなと」
もっぱら対症療法しかないのか。昔は花粉症なんてなかったし、先進国で大騒ぎをしているのは日本だけだ。