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「週刊現代」「週刊ポスト」そろそろやめた方がいいSEX売り物・・・これ以上やると読者逃げる

   【蛇足】先週『Will』編集長の花田紀凱さんに呼ばれてインターネットTV「言論テレビ」で、週刊文春の好調ぶりについて話し合った。野暮用があって終わってすぐ別れたが、彼が今の会社を離れて、飛鳥新社に移籍するという。Willは文藝春秋出身の立林昭彦氏が就き続けるそうだから、花田さんはWillの路線を引き継ぎながら新しい雑誌を作ることになる。どうして離れたのか、今度会ったら聞いてみよう。

   話は戻る。週刊文春がスクープを連発する力の源泉を二人で語り合ったが、その流れで、それにしても週刊現代、週刊ポストは元気がないという話になった。花田さんはSEX記事やヘア・ヌードをやめることはできないのかと聞いてきた。私はもはやヘア・ヌードは部数を増やすためではなく、部数の減少を少しでも食い止めるためにある。両誌の編集長はやめたらどこまで部数が落ちるか怖くてやめられないのだと思うと答えた。

   以下はそこでは話さなかった私の考えである。ヘア・ヌードやSEX記事をやめる必要はないと思う。だが、雑誌の顔である表紙の右側、新聞広告なら左側に「死ぬまでSEX」「仁王立ちを取り戻す秘策」と大書するのはやめたほうがいい。

   昔話で恐縮だが、私がフライデーの編集長になったときは、「たけし事件」などがあって、200万部近くあった部数が60万部を切ろうとしていたと記憶している。20代の男女十数人に集まってもらって意見を聞いてみた。その多くが「フライデーを持っていると恥ずかしい」というものだった。そこでフライデーのロゴを小さくし(現在と同じ)、外国通信社の写真を使っていたのを、女優やそのとき話題の人物に変えた。宮沢りえ、マリリン・モンロー、マドンナなど。F1のアイルトン・セナは最高にカッコイイものになったと自負している。

   表紙で買う人はいないが、表紙が嫌で買わない人はいる。フライデーも同じだが、今のようにSEXを連呼しているような表紙では、私のような面の皮の厚い人間でも、電車の中で取り出すのに躊躇する。政治や経済の記事を読みたくても表紙が気になるのだ。

   SEX記事があることは何度か両誌を買ったことがある人間なら知っている。表紙からなく目次を小さくしても、売れ行きは変わらないと思う。大物のヘア・ヌードでもあったときに特筆大書すればいい。そのほうが新鮮だし、その号は売れるに違いない。

   週刊現代も週刊ポストもSEX記事だけで売る雑誌ではなかった。両誌の持ち味、現代の週刊誌はどうあるべきかをもう一度考えてほしい。SEX記事もある週刊誌になるべきだと思う。ヘア・ヌードという言葉を創り、売りまくった奴のいうことかという批判は承知だが、あの時はヘア・ヌードだけが売り物の週刊現代ではなかった。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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