「保育園落ちた 日本死ね!」のブログ投稿が国会でも取り上げられた。民主党の山尾志桜里衆院議員は29日(20116年2月)の衆院予算委員会で、「待機児童の当事者となってしまった一人のお母さんのブログがネット上で大反響となり、すさまじい勢いでシェアされています。総理、この投稿について(どう思われますか)。もしかして、ご存じありませんか」と質問した。
安倍首相は「そのメールについて私は承知しておりません」「匿名ということですので、実際どうなのかということは私は確かめようがないのでございます」と答弁した。山尾議員はさらに「たしかに言葉は荒っぽいですよ。でも、本音なんです。本質なんです。だからみんなに共感されている」と続けると、自民党席からは「やめろよ、やめろよ」「誰が言ったの」「本人出て来いよ」「出典示せよ」などのヤジが飛んだ。
「保育園落ちたの私だ」「誰が書いたかとか、本当かとか言い出す国会終わってる」
この国会のやり取りに、インターネット上では「保育園落ちたの私だ」「誰が書いたかとか、本当かとか言い出す国会終わってる」など政府・自民党への批判が相次いだ。司会の羽鳥慎一は「安倍さんの『匿名だから』という発言に、『いや、そこじゃないでしょ』という怒りだと思うんです」という。
吉永みちこ(作家)「このブログがなぜ共感を産んでいるかっていったら、この言葉の中にある絶望に共感してるんですよ。その人たちに『匿名だから』ってポーンと切り捨てちゃったというところで、姿勢が問われちゃったなって気がします」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「ヤジった人たちが『匿名』ということを問題にしているとしたら、まさか自分は匿名で済まないよね。ヤジった人たちはちゃんと自分のブログで『私はこういう形でヤジりました』と明らかにしてほしいです。当然でしょ、『匿名』を問題にしてるんだから」
安倍首相が答弁を逃げたり、自民党が卑怯なヤジを飛ばしたのは、主婦の書き込みが安倍内閣や与党の痛いところを直撃したからということだろう。
ビレッジマン