ふるさと納税に人気はいよいよ広がっているが、納税額全国3位の北海道上士幌町は4月(2016年)から、寄付してもらったふるさと納税金を財源に保育料をタダにする。人口5000人、十勝平野の北部にある酪農の町だ。ふるさと納税額は4年前の1000万円から今年度(2015年度)は約15億円になった。お礼の和牛肉がウケたらしいが、お礼予算を除いた4億6000万円を子育て、教育事業の充実に充てることにした。
小学生にはタブレット端末、中学生にはパソコン
上士幌はどんなことを計画しているのか。園児120人がいる「こども園」は1か月2~6万円の保育料だが、来年度から町が年1950万円を補助して無料にする。子どもの英語教育に外国人講師を雇って年529万円、和太鼓購入に326万円、少年野球チームのピッチングマシーンなどに138万円といった具合だ。小学生にはタブレット端末を、中学生にはパソコンを配る。
竹中貢町長は「町が変わったと伝われば、人口減少に歯止めがかかるでしょう」と語る。25年後には人口が4000人を切ると予測されていて、過疎化が深刻なのだ。対策の財源をふるさと納税に頼る。
司会の加藤浩次「地元産業が地力をつけないと。こうして話題になって知ってもらうことも第一で、そこからまたね」
ふるさと納税は4月からお礼品をリニューアルする自治体も出て、ますます盛んになりそうだ。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト