国の就学支援金を不正に受け取った疑いで東京地検特捜部の捜査を受けている三重県伊賀市の通信制高校「ウィッツ青山学園」で、驚きの授業が行われていたことが判明した。生徒が駅から学校まで1・6キロを歩けば体育、神戸の夜景を観賞すると芸術、テーマパークでお土産を買っておつりを計算すると数学の「授業」ということにしていた。
成績悪い生徒に配慮?卒業できなかったらおカネ返します
通信制高校では3年間に10日以上の教師との対面授業が必要だが、ウィッツ青山学園に『入学』した50代の女性は、「お金で資格を買うような学校ですね。旅行気分でした」と話す。
パンフレットには「卒業保証」の大きな文字がおどる。「卒業できなければ単位認定料を全額返金する」と書いてある。教育評論家の石川幸夫さんは「楽な授業で卒業資格を取りたい人と与えたい学校が一致することで資格ビジネスになるケースもあります。ただ、これでこの高校が教育的配慮をまったくしていなかったとは言えない」と語る。学力レベルと何をどう教えるかの微妙な問題もありそうだ。
年収250万円未満の家庭の生徒に50万円支援
就学支援金制度は年収250万円未満の家庭の生徒の授業料を、国が1人当たり50万円補助するというものだ。支援金は学校に直接払われ、ウィッツ青山学園はこれまで1億5000万円を受け取っている。
文部科学省はきのう2日(2016年3月)、高校を監督する伊賀市に、生徒の新規募集を見直させるように求める通知を出した。
司会の加藤浩次「生徒をいっぱい入れるともうかる。根底にはこういう論理がありますよね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト