「在任中に成し遂げたい」
安倍首相は2日(2016年3月)の参院予算委員会で、近い将来の改憲を言明した。夏の参院選で与党の自民党、公明党に野党の一部を加えて、改憲発議に必要な3分の2以上の議席を確保し、自民党総裁任期の2018年9月までに改憲実現したいというのだ。おおさか維新の会など改憲勢力が改選議席のうち78議席以上を取れば3分の2を上回る。
何でもありで「衆参同日選挙」濃厚
コメンテーターの龍崎孝(TBS解説委員)はこう解説する。「非常に踏み込んだ発言で、与党の公明党もかなり戸惑っています。2018年9月までの総裁任期中に参院選はこの夏の1回しかない。そこで『3分の2』を取ると宣言したということで、そのための手段として同日ダブル選挙の可能性がかなり高まってきました」
ただ、国のかたちの基本となる憲法改正について数が合えば良いというものでは決してない。公明党の石田祝稔政調会長も2日の会見で「ちょっと唐突な感じがする。現実的なのかな」と危惧している。
文
モンブラン