評論家の小林よしのりが2月29日(2016年)のブログで、ジャーナリストなど6人が高市早苗総務相の「放送局の電波停止」発言に抗議した記者会見に触れ、「偏向報道」との向き合い方について語っている。
「『偏向』か否かは、相対的になって、右から見れば左が『偏向』しているように見え、左から見れば右が『偏向』しているように見えるものだ。現にわしも、記者会見の鳥越俊太郎の発言は、『反安倍』に偏向しているように見えたし、『右傾化している』という意見も、左派から見た『偏向』に感じた。こういう席ではポジショントークにならないように気を付けた方がいいのにと、わしは思った」
小林は抗議声明に「賛成する」といい、そう捉えている。その上で「誰が『偏向』しているか、どこが『偏向』しているかは、批判の応酬で、論争の末に、明らかにしていく他ない。当然、偏向か否か、公平か否かは、権力が判断することではない」と論じた。