ゴミを他人の家の玄関先に勝手に捨てたとして、神戸市西区のゴミ屋敷の住人の女(74)がおととい29日(2016年2月)、廃棄物処理法違反の疑いで逮捕された。敷地全体のゴミ量はなんと7トンにも上る。
神戸市の再三の注意・警告を無視
この女と近隣住民のトラブルは20年以上も続いている。ゴミをため始めたのは1990年ごろだ。住民からの苦情が相次ぎ、神戸市は2000年から今年2月(2016年)まで敷地外のゴミを3回撤去し、再三改善を求めた。だが、「この道路は自分の土地だと言ったりして、全然片づけておりません」と担当者はお手上げ状態だ。現在も月1回ほど町内をパトロールし、本人がいれば口頭注意し、不在の場合は警告書を貼り付けたりしているが解決にはほど遠い。
今回の逮捕は他人の敷地に捨てた容疑だ。近所の人は「自分のところに置けなくなったから、他人の土地やら公園やら、開いていると、どこにでも捨てて置いておく状態」と怒る。よその敷地に入らないようにと注意しても、「うちの土地や」と逆に「泥棒」と怒鳴りつけられたり、ペットボトルで殴られたりしたこともあるという。このため、防犯カメラを設置し、それが逮捕のきっかけになった。しかし、当人は「まったく身に覚えがない」と容疑を否認している。
法律的には「ゴミ」の認定難しい
司会の加藤浩次「今回のゴミ屋敷の問題は逮捕に至りましたが、根本的な解決にはなっていないですよね」
宮崎哲弥(評論家)「一般的、客観的にはゴミであっても、当人が自分の財産だと主張すればなかなか介入できない。抜本的な条例や法律を考えることが必要かなと思いますね」
加藤「根本的な問題がずっと続いていますよね」