北海道新冠町の牧場でおととい28日(2016年2月)、サラブレッド2頭が射殺されているのを従業員が見つけた。いずれも1歳のオスで、1頭はわき腹を撃たれ、もう1頭は左目に傷があった。そばにライフル銃のものらしい薬莢4発が落ちていた。
夜間も放牧
新冠町は競走馬を飼育する牧場が多く、サラブレッド銀座として知られる。ハイセイコー、ナリタブライアン、タケシバオーなどの名馬がここから育った。2頭がいた牧場は17頭を飼育し、10頭を夜間も放牧していた。
千葉の牧場主・山田雅章さんによると、1歳の馬は人間なら幼稚園児ぐらいで、いちばん手がかかるころだという。夜間放牧をするのは体力をつけるためという。1頭500万円から数億円の馬もいるそうだ。
2頭が殺された夜に4、5発の銃声が聞こえた。付近にはエゾシカ駆除のためにハンターも入っているが、鹿と馬は見分けられるので見誤って撃つことはないという。狩猟免許をとっても10年間はライフル銃は所有することができない。もちろん、夜間は発砲は禁止だ。
何らかの怨恨?線条痕で銃割り出し
犯罪ジャーナリストの小川泰平さんは「線条痕からライフルを割り出せる可能性はあります。何かの怨恨から狙ったことも考えられる」と話す。警察は故意に発砲した可能性もあると見て調べている。
司会の羽鳥慎一「少年がいたずら半分でやったとは考えにくい。しっかりした捜査が必要かもしれません」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト